※この記事は2024/12/20にマイクロソフトの大阪オフィスで開催された「すきやねんAzure!!」で発表した内容です。
→すきやねんAzure!! - connpass
経緯
冬のボーナスでGalaxy Z Foldを購入したので、その大画面を生かして年末年始に実家に帰省(徒歩15分)する際にPCではなく、FoldとAzure Virtual Desktopを利用して手軽なWindows環境を作りたいというのが経緯です。
構成
構成というほどの構成ではないですが、EntraID参加している仮想マシンをAzure Virtual Desktopに登録し、スマホ上のリモートデスクトップアプリを使用してWindowsを使えるようにするという構成です。
ライセンスについて
Azure Virtual Desktopのドキュメントの記載内容を見る限りは、MS365のBusiness Premiumさえあれば大丈夫そうなので、Business Premiumのライセンスを購入しました。
(もっと安く済むライセンスもありそうですが、OfficeやOneDriveも使いたかったのでこのライセンスを選択しました)
あと、仮想マシンですがSpot Instanceを使用しています。Azureのデータセンターの余剰リソースを使用するためランニングコストが安くなる分、データセンターがひっ迫してきたら問答無用で仮想マシンを止められるサービスですが、年末年始はさすがにひっ迫することはないと踏んで採用しています。
使ってみた感想
実際に使ってみると↑のような形になります。マウスとキーボードが必要(なくてもいいけどあったほうが絶対に楽)にはなりますが、非常にシンプルな構成にできました。
VSCodeを開いた際の文字のサイズ感は↑のような感じです。Windowsの設定で画面サイズは125%に拡大してしています。個人的には思ったよりも結構見れるという印象です。
ただ、使っていると以下のような操作がWindowsに行く前にAndroid側で処理されてしまって使えないor使いにくい感じになるので、何らかの代替策を考えないといけないと思っています。
- Windowsキー押すとAndroidのアプリ一覧が表示される
- マウスについてる進む戻るボタンを押すと、Android側の操作の進戻るになる
- キー入力が毎回必ず日本語になる
- キー入力すると画面下部にAndroidの操作ボタン(ホームや戻る、起動中のアプリ一覧を表示するボタンなど)が表示される
- ショートカットが一部入力できない
ランニングコスト
- Microsoft 365 Business Premium (no Teams) : 2961円/月
- Azure Virtual Machine (D2as_v4, SpotInstance) : 1945円/月
- Standard SSD LRS 128GB : 1473円/月
- Public IP : 1120円/月
合計は月7499円ぐらいです。とはいえこの試算は仮想マシンを1か月ずっと動かした場合の試算なので、実際は1000円くらい安くなるような気がします。